ベース


120.The Monterey Jazz Quartet『Live At The 2007 Monterey Jazz Festival』

220.jpg先にリリースされた新譜も大傑作だったクリス・ポッター参加の作品が早くも聴けるのは嬉しい(とは言っても録音は2007年)。モンタレー・ジャズ・フェスティバルのために、ベースの重鎮デイヴ・ホランドを中心に編成されたカルテットのライヴ盤なのだが、ここでのポッターも素晴らしいの一言に尽きる。重鎮の深い懐で自由自在にやらせてもらってる感じ。ポッター以外にも、ピアノはゴンザロ・ルバルカバ、ドラムはエリック・ハーランドと垂涎のメンバー。ルバルカバはここ四、五年追いかけてなかったけど、久しぶりに聴くと硬派なタッチが刺さりまくりで最近の作品を遡って聴いてみたくなった。てか、ハーランドも相当すごい。音数が多くシャープなドラミング。最近、スティックの持ち方にはレギュラーグリップとマッチドグリップがあるのだと知ったが、ハーランドやブライアン・ブレイドなどは後者。二人とも明らかに自分好みの音だが、グリップの違いによってそんなにも音の出方が変わるものなのか。年内に出る予定のハーランドのリーダー作が俄然楽しみになった。

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093.Richard Bona『Bona Makes You Sweat - LIVE』

41ub1qV-zDL._SL500_AA240_.jpg.jpegここ数年、頻繁にライブに足を運ぶようになって、めっきりライブ盤が好きになってしまった。ジャズの本質が即興性にあるとすれば、ライブ盤はその最たるもので、特有の臨場感も含めて奇跡の記録と言える。アフリカはカメルーン出身の天才ベーシスト&ボーカリスト、リチャード・ボナの初のライブ盤がコレ。彼のライブは昨年、ブルーノート東京で初めて観たが、かなりのエンターテイメントぶりに驚いてしまった。弾むベース、そして透き通るようなボーカル。最も感激したのはアンコール。たった一人でステージに戻ってきたボナがおもむろにアカペラで歌い出し、ボイスパーカッションやボイスベース、さらにはコーラスもその場で次々に多重録音していき、最後はたった独りで創り上げた声の伴奏&コーラスをバックにボーカルを披露して完成。その間、一度も途切れることはなかったのだ。このアルバムでも4曲目にその様子を聴くことが出来る。「Samaoumaサマオウマ」。ただ、コレはやっぱりライブの映像で観ないとその凄さ(楽しさ)は伝わらない。

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090.Han Bennink/Michiel Borstlap/Ernst Glerum 『Monk Volume One』

4562179330402l.jpg.jpegオランダのピアノ・トリオによるセロニアス・モンク集。メンツは、ハン・ベニンク(ds)ミケル・ボルストラップ(p)エルンスト・グレラム(b)。てっきり、グレラムがピアノを弾いているのかと思ったら違った。グレラムといえば、"バスジャケ"で一躍注目を集めたピアニストだが(この作品はone&two共にかなりの愛聴盤なので今度ここで紹介しよう)ここではベース。にしても、モンク集ってのは聴く方にとって身構えるテーマだ。だって、歴史に残る大正解の演奏が存在してるし、ただのエピゴーネンに過ぎなければ残念なだけだし。これまであまりモンク集で強烈に記憶に刻まれる名盤には出会ってなかったが(自分の勉強不足なだけとも言えるが)ようやく出会った。モンクの個性がトリオの個性に変換された名盤。タイトルに「Volume One」とある。早くも次作が待ち遠しい。

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088.JOSHUA REDMAN『COMPASS』

235.jpg.jpegブルーノート東京で、ジョシュア・レッドマンのライブを観た。ルーベン・ロジャース(b)&グレゴリー・ハッチンソン(ds)とのサックス・トリオ。正直、ラリー&ブライアンとのトリオが観たかったのだが、思いの外、ハッチンソンのドラムが凄くて、興奮。勿論、ジョシュアの静かに熱い演奏も鳥肌モノ。ションベンを我慢する小学生みたいに、時折、足踏みしながら吹くジョシュアの姿が印象的だった。前作『BACK EAST』から始まったピアノレストリオだが、今作はこの二人の他に、ラリー・グレナディア(b)&ブライアン・ブレイド(ds)も参加して、ダブル・ベース&ダブル・ドラムで複雑なリズム・セクションを繰り広げるという意欲作。その昔、オーネット・コールマンが『FREE JAZZ』の中で、ダブル・カルテット(!)というハチャメチャな試みを行ったことがあった。左右のスピーカーから同時に別々の演奏を聴かせる、まさにフリージャズの極み。ジョシュアのこの作品はそこまでアヴィンギャルドではないが、試みは十分実験性に飛んでいて興味深い。

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087.MEDESKI MARTIN & WOOD『TONIC』

31P1NBVT37L._SL500_AA240_.jpg.jpegクリスチャン・マクブライドのライブ盤を紹介した際に言及した伝説のライブハウス、トニック繋がりでこんなアルバムを。メデスキ・マーティン&ウッドの1999年に同ライブハウスで行われたライブ盤。ジョン・メデスキはこの時、一切、キーボードを使わずアコースティックピアノを演奏しているのだが、現在のM・M&Wに通じるアヴァンギャルドな世界観は既に顕在。かと思えば、ファンキー&ハードバップ的なところもあって幅の広さを見せつける。加えて、ビリー・マーティンの力強いドラム、そしてクリス・ウッドの強靱なベース、このアコースティックなM・M&Wも個人的にはかなりツボ。

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