女性ボーカル


028.clora bryant 『...gal with a horn』

028.jpg女性のピアニストは多いがトランペッターは少ない。ライナーノーツによると歴史的に見て十数人はいたようだが、不勉強な自分は初めて見る名前ばかり(リーダー作を残しているのは殆どいない)。そしてクローラ・ブライアントもこのアルバムで初めて知った。実際、かなりの稀少盤であまり出回っていないようだ。彼女はトランペット奏者でありながら、やや嗄れた味のある歌声でボーカルも披露している。考えてみたら、ボーカルも兼任するトランペッターは多い。古くはサッチモに始まり、ジョンレットマン、チェットベイカー、新しいところではティルブレナー、シャンツ、などなど。そういえば、あのウィントンマルサリスもボーカルを披露してるアルバムがあった。自分の知る限り、そんなトランペッターのボーカルは例外なく実にイイのだ(ま、良くなければわざわざトランペッターに歌わせる訳がないのだ)。ここに新たな法則を発見。楽器をメインにしたジャズプレイヤーのボーカルにハズレ無し。[1957年録音・MODE]

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016.SLIDING HAMMERS 『A BEAUTIFUL FRIENDSHIP』

018.jpg女性のトロンボーン奏者は珍しい。しかも姉妹ときたらおそらく彼女たち以外にはいないはず。姉妹の声が似るというのはよくあることで、例えば、電話に出た相手が長女なのか次女なのか判別つかないという経験は誰もが一度はあると思うが、そのことはトロンボーンの音色にも当てはまる。何度も聴いてはいるが、どっちがどっちだかいまだに判らない。つまり、裏を返せばこれがスライディングハマーズの最大の魅力なのである。多重録音でもしない限り、このような2トロンボーンモノは作れない。いや、厳密には多重録音でも不可能だ。その奏者の本質が滲み出るのが即興だとしたら、多重録音の場合、本質が同じソロが二度続くことになる。すなわち、二重人格者でもない限り、こういった作品は生み出せないことになる。演奏は女性らしい優しげなトロンボーンの音色が絡み合い、心地いい。4曲目「The Good Life」と8曲目「Being Alive」ではボーカルも披露。これまた好感が持てる声質と素直な歌い方。でも、どっちがどっちだか判らない。

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