煙草ジャケットの名盤。ウィントンケリーといえば、『枯葉』『アット・ミッドナイト』『ケリー・ブルー』『ケリー・グレイト』などが名盤に挙げられるが、個人的にはこれも名盤として挙げたい一枚。聴けば自ずとケリーのピアノだと判るピアノタッチ(「ケリー節」と呼ばれる)で、ドアーズの「ハートに火をつけて」やビートルズの「イエスタディ」(曲の強引なフェードアウトには納得いかないものがあるのだが)などジャズ以外の名曲を取り上げてたりして、ビギナーにも取っ付きやすい(ま、ケリーのアルバムは概して親しみ易いものばかりだが)。ちなみに、録音して約半年後にベースのポールチェンバースが他界しており、このアルバムタイトルはそういった意味で感慨深い。[1968録音]
マイルス、ロリンズとジャズの巨人の"煙草ジャケ"が続いたので、今度はやはりコルトレーンだろうと思って探したが、自分のコレクションの中には喫煙するコルトレーンはいなかった(リーダー作はほぼ揃えていると思っていたのだが)。その殆どがテナーを吹奏する姿ばかりで、このあたりにも生涯、練習し続けたという勤勉さが伺える。でもその昔、煙草をくわえたコルトレーンを見た記憶があったので、HMVのサイトで探してようやくこのアルバムを発見。で、購入。アホだ。でもコルトレーン作品は持っていて損はないのだ(と言い聞かす)。が、ライナーノーツを読むと、この作品は実質、セシル・テイラー(P)のリーダー作で、しかもオリジナル盤とはタイトルもジャケットも違ってるらしい。愕然。本当なら「煙草ジャケット」のセレクトはオリジナルデザインのものにすべきだと思うが、せっかく数少ないコルトレーンの喫煙写真なのだから今回は例外。てか、わざわざこのために買ったんだし。でも正直、内容もこれぞ名盤!とまでは言い難い...[1958・UNITED ARTISTS]
マイルスときたらやはり次はロリンズだ。ジャズの巨人たちの「煙草ジャケット」シリーズ(そんな機会でもないと、この辺りは超がつく名盤ばかりなのでわざわざ紹介するのは照れ臭いものがある)。今年78歳になるロリンズの、これは27歳の時の録音。50年代後期のロリンズは、吹けば傑作という、テナーマンとしてまさしく第一次ピーク。この写真からも自信に充ち満ちた雰囲気が伝わってくる。そういえば、このジャケット、ジョージャクソンが自分のアルバムでパロってたのを思い出した。ネットで探したら見つかった。これ、売れたのか?
「煙草ジャケット」をカテゴリーに追加してすぐに思い浮かんだのは、マイルスの歴史に残るプレスティッジ4部作の最終リリース盤となった(録音は4作品をたったの二日間ですべてワンテイクで済ませたという逸話が有名)この『STEAMIN'』だ。内容の素晴らしさは今更、語るのも野暮だが、50〜60年代のジャズは思わず所有したくなるような優れたジャケットが多いというのも保守的なジャズファンがこの時代から脱け切れない要因のひとつかもしれない。ま、一番はマイルスのような天才ミュージシャンの演奏が強烈過ぎたということなんだろうけど。久々に聴いたマイルスのミュートはやはりじわりと心に染み込んできた。
秋も深まるとビルエバンスが聴きたくなる。で、コレを引っ張り出して久々に聴いた。カリフォルニア・ヒア・アイカム・セッションとして知られるヴィレッジバンガードでのライブ盤。メンバーはベースがエディゴメスで、ドラムがフィリージョージョーンズ。実はこれは二日に渡って行われた全6セットのベスト盤で、後になって収録日別にすべてのセットが完全収録された二枚のアルバムもリリース。そのジャケットの関連づけたデザインセンスが気に入ってたりする。初日を収めた『at the Village Vanguard - August 17 , 1967』と二日目を収めた『at the Village Vanguard - August 18 , 1967』。ちなみに、このイラストの元になったのが『You're Gonna Hear From Me』でも使われてこの写真。ふと思ったが、この時代の名盤にはタバコが写ったジャケットが多い。これを機にカテゴリに「煙草ジャケット」を追加。