男性ボーカル


159.HERBIE HANCOCK THE IMAGINE PROJECT

51i-9JGeA8L._SL500_AA300_.jpgジャズの巨匠、ハービーハンコックの新譜はなんとボーカルモノ!イマジンプロジェクトと題されたこの作品、コンセプトが"地球規模の平和"と謳われていて、そう言われるとどこか宗教じみた胡散臭さが漂ってしまうが、内容は一切そんな匂いは皆無。音楽のジャンルを超えたグローバルなボーカルアルバムに仕上がっている。冒頭、このアルバムのコンセプトにもなっているだろうジョンレノンの「イマジン」から始まるのだが、この一曲だけで名盤を予感させ、一枚を聴き終える時にはそれは現実となった。今年これを超えるボーカル作品は何枚出るだろうか。個人的にはジョンレジェンド他何人かを除いて初めて聴くボーカリストが多かったが、全員今後も追いかけたくなった。

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143.Lionel Loueke『Mwaliko』

0214.jpg西アフリカのギタリスト(&ボーカル)リオネル・ルエケの新譜。ベース&ギターのレギュラーギタートリオをベースに、楽曲ごとに同じ世界観を持つゲストが加わり、アフリカの民族音楽テイストが程よくブレンドされた最高の一枚。メンツもスゴい。エスペランザ・スポルディング、リチャード・ボナ、マーカス・ギルモアと個人的に大好きなメンツが勢揃い。なんて贅沢なんだ。ジャケットのクレジットを見ただけでテンションアップ。初聴きだったのは、同じ西アフリカ出身のアンジェリーク・キジョー。彼女の力強いボーカルに心酔。また一人、追いかけたくなるボーカリストに出会ってしまった。

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130.Richard Bona『THE TEN SHADES OF BLUES』

41kOAhrW+jL.jpg「僕の80%はジャコで出来てる」と語るジャコ・パストリアス直系ベーシスト、リチャード・ボナ。ベーシストとしての才能もさることながら、個人的にはボーカリストとしての才能に強く惹かれる。カメルーン出身の彼は時に母国語(ドゥアラ語)で歌うが、この言葉の響きがアフリカに根差したリズムとマッチして実に心地いい。4年ぶりの新譜となる今作のテーマは、タイトルが意味するようにいろんな土地の音楽に溶け込む「BLUES」らしい。このところ多くのミュージシャンたちにルーツ回帰的な現象が起きているが、これはボナが取り組んだ新たなカタチのルーツ回帰で、ワールドミュージック的色合いのある一枚。そういえば、30年前ぐらいに残酷な黒人差別を真正面から描いた『ルーツ』という衝撃的な海外ドラマがあった。あの時代にはオバマが大統領に就任するなんて悪い冗談にしか聞こえなかったはず。ま、このアルバムとはまったくもって関係ないんだけど。

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107.JOHN PIZZARELLI『DEAR MR.COLE』

41QZ9TQC53L._SL500_AA240_.jpg丸の内のコットンクラブでジョン・ピザレリのライブ鑑賞(09.6.17)。構えることなくリラックスしながらギター&ボーカルを堪能。中でもアメリカの有名歌手をモノマネしながらのメドレーがとても楽しく。ブルース・スプリングスティーン、ビーチボーイズ、ビリー・ジョエル、ルー・リード、フランク・シナトラなどなど。特にビリー・ホリディの歌マネはツボを突いてて思わず声を出して笑ってしまった。実にショーマンシップ溢れるステージング。そんなピザレリのステージに通じるポップな一枚がコレ。タイトル『ティア・ミスター・コール』から、つい名作曲家のコール・ポーターを連想してしまうが、ナット・キング・コールのことらしい。ギターとピアノ、ベースというドラムレスの構成はナット・キング・コール・トリオと同じ。こちらのピアノはベニー・グリーン、ベースはクリスチャン・マクブライド。文句無しの名手。選曲もナット・キング・コールが好んで取り上げた有名スタンダードばかり。ざっと挙げると...「On the Sunny Side of the Street」「Route66」「L.O.V.E」「Unforgetable」「It's Only a Paper Moon」「Honeysuckle Rose」等々...って全18曲がどれも名曲!ビギナーがスタンダードを覚えるのに最適な一枚かも。ちなみに、このジョン・ピザレリ。7弦ギターの名手であるバッキー・ピザレリを父に持ち、姉もジャズ・ギタリスト。やっぱり、環境が才能を育てるのだ。

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079.BRIAN BLADE『MAMA ROSA』

uccv1124.jpg.jpegブライアン・ブレイドにぞっこんになってからまだ日が浅いが、まさか彼がボーカルアルバムを出すとは思いもしなかった。全編、ブライアンが作詞作曲し、ボーカルもブライアン自身。これまでは、その華麗で繊細なドラミングテクニックから、"歌うドラム"と讃えていたが、本当に歌ってしまったのだから驚く。さらに、ドラム以外にもピアノやベース、ギターまで演奏して多才ぶりを発揮。しかもちゃんと、ボーカルアルバムとして高い水準にあるからすごい。ジャズボーカルには収まり切らない深遠な作品。やはり、天は二物も三物も与えちゃうのだ。あ、サイドメンに天才ギタリスト、カート・ローゼンウィンケルも参加。

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