今日とジャズ

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071〜080


080.MEDESKI MARTIN & WOOD『RADIOLARIANS Ⅱ』

前作『RADIOLARIANS Ⅰ』で度肝を抜かれたメデスキー・マーティン&ウッドだったが、その3部作の第2弾が早くもリリース。このトリオは集中的に作曲して、そこで生まれた新曲を引っ提げてツアーを行い、完成度を高めた末にその音源を自身のレーベルでレコーディングするという、真摯なシステムで作品を創っている。これをジャズとして受け入れるか否かは聴く者によって大きく分かれるところだろうが、個人的にはジャズを伝統音楽化させないためにも、これをれっきとした現代ジャズにカテゴライズすべきだと思うのだ。内容は実にスリリングで、クラブジャズと言われる類とはまた一線を画したカッコよさ。その違いは出発点の違いなのだ、きっと。

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079.BRIAN BLADE『MAMA ROSA』

uccv1124.jpg.jpegブライアン・ブレイドにぞっこんになってからまだ日が浅いが、まさか彼がボーカルアルバムを出すとは思いもしなかった。全編、ブライアンが作詞作曲し、ボーカルもブライアン自身。これまでは、その華麗で繊細なドラミングテクニックから、"歌うドラム"と讃えていたが、本当に歌ってしまったのだから驚く。さらに、ドラム以外にもピアノやベース、ギターまで演奏して多才ぶりを発揮。しかもちゃんと、ボーカルアルバムとして高い水準にあるからすごい。ジャズボーカルには収まり切らない深遠な作品。やはり、天は二物も三物も与えちゃうのだ。あ、サイドメンに天才ギタリスト、カート・ローゼンウィンケルも参加。

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078.Marta Sanchez『Lunas, Soles & Elefantes』

12768776.jpg.jpegスペインはマドリッド在住の女性ピアニスト、マルタ・サンチェス。邦訳すると『月と太陽と象』。どこか神秘的なジャケットから、スビリチュアルな演奏を連想してしまいがちだが、独りよがりな世界観に陥ることなく、聴く者と共に歩を進めていってくれる。インプロはメロディアスで美しく、ドラム&ベースとのインタープレイもバランスがいい。これは彼女のデビュー作なのだが、とても"今"を感じさせる一枚。この「"今"を感じさせる」ということが昨今の自分の中では重要ポイント。ブラッド・メルドー、ヘルゲ・リエンあたりにハマってる人は是非。

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077.STEVE BLANCO TRIO『PIANO WARRIOR』

513X8rsPd1L._SL500_AA240_.jpg初めて聴くピアノトリオだったが、大当たり。アルバムタイトル通り、闘う豪腕ピアニストといった感じの硬派な鍵盤さばき。疲れたあなたをそっと包み込む的な雰囲気モノ系ピアノトリオではなく、日本人好みのスタンダードを散りばめました的な売れ線狙いの名曲焼き直し作品でもなく、ジャズの進化に真摯に向かい合おうという強い意志が伺える一枚。これを聴いてすぐさま過去作をAmazonでワンクリック。スティーブ・ブランコ・トリオ。今後も要チェック。

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076.Robert Glasper『In My Element』

519lC67VFkL._SL500_AA240_.jpg.jpeg一部で話題のRobert Glasperだが、先日、コットンクラブでの来日ライブに行ったら超満員。そんなに人気なのか。あるいは新たに同クラブが始めた「Mo' music Gallery」という企画のせいか。いずれにせよ、今、注目のピアニストだということには間違いない。メンバーは、Robert Glasper (p)
Vicente Archer (b)
Jamire Williams (ds)と、先に発売されたこのアルバムとはドラムが異なっていたが、このJamire Williamsも凄腕の持ち主。ベースのVicente Archerと共に複雑な変拍子を展開、そこに涼しい顔して華麗なメロディをぶっ込んでくのが印象的だった。ドラムが違ったとはいえ、その三位一体のうねるような演奏にすっかりやられてしまった。ちなみに、このアルバムで叩いているレギュラードラマーはDamion Reid。ライブの話に終始したが、もちろん、このアルバムも傑作。

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