今日とジャズ

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051〜060


060.PAT METHENY 『DAY TRIP』

2009011202180000.jpgブルーノート東京で、パット・メセニー・グループを観てきた(09.1.8)。年末からのべ1週間続いたライブの最終日。会場は超満員。こんなに混んでるブルーノートは初めて。開演ギリギリに店に入ったため、自由席も既に満席で、カウンター前に臨時で並べられたハイスツールの席になった。が、この席、意外にもステージ全体が見えて、前に座るお客の頭が邪魔になることもなく、快適(考えてみたら、特等ボックス席の真後ろなので、アングル的には最高なのだ)。そんな特等席で見たPMG。これが最高だった。パット・メセニーが弾くギターの音には常に世界観がある。超絶テクニックに唸り、そしてその世界観に酔う。CDだけでは気づかなかったメセニーの本当の凄さを肌で感じる。加えて、ライル・メイズの流麗なピアノとアントニオ・サンチェスの弾けるドラムにも痺れた(死語)。本当にアッという間の90分。帰宅してすぐに、昨年リリースされたこの『DAY TRIP』を聴く。正確にはPMGではないが、メセニーとサンチェスの直近の演奏が聴きたかったのだ。しばらくはパットメセニーばかり聴いてしまいそうな予感。

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059.MISHA MENGELBERG『NO IDEA』

2008122401590000.jpgフリージャズの奇才、エリック・ドルフィ。そのラストアルバムとなった『LAST DATE』(その中で肉声で残した「音楽は空(くう)に消え、二度と捉えることは出来ない」という言葉はジャズの本質を突いた至言)で、ピアノを務めていたのがこのミシャ・メンゲルベルク。不勉強ながら実はライナーノーツを読むまではまったくもって記憶には残っていなかった。帯の「フリージャズの巨匠が有名スタンダード曲を中心に演奏した、早過ぎた名盤」(早過ぎた、という意味が不明だが)というキャッチとジャケットに惹かれて購入。で、大当たり。コピー通り、スタンダードを独特のアプローチで演奏。所々、セロニアス・モンクを彷彿とさせるが、タッチがモンクよりも美しく。発売から12年。もっと早く出会っていたかった。[June 27,1996]

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058.WYNTON KELLY『LAST TRIO SESSION』

2008121500290000.jpg煙草ジャケットの名盤。ウィントンケリーといえば、『枯葉』『アット・ミッドナイト』『ケリー・ブルー』『ケリー・グレイト』などが名盤に挙げられるが、個人的にはこれも名盤として挙げたい一枚。聴けば自ずとケリーのピアノだと判るピアノタッチ(「ケリー節」と呼ばれる)で、ドアーズの「ハートに火をつけて」やビートルズの「イエスタディ」(曲の強引なフェードアウトには納得いかないものがあるのだが)などジャズ以外の名曲を取り上げてたりして、ビギナーにも取っ付きやすい(ま、ケリーのアルバムは概して親しみ易いものばかりだが)。ちなみに、録音して約半年後にベースのポールチェンバースが他界しており、このアルバムタイトルはそういった意味で感慨深い。[1968録音]

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057.Avishai Cohen『The Trumpet Player』

2008121223230000.jpg現在、「アヴィシャイ・コーエン」という同姓同名のジャズミュージシャンは2人いる。1人はチック・コリアのトリオに参加してたりするベーシスト(ちなみに彼のトリオ最新作はコチラ)。そしてもう1人が彼。よりによって同時代に同ジャンルで名前が被っているというのは珍事に違いないが、本人的にもそのことを自虐的に捉えてこの「The Trumpet Player」というタイトルをつけたのかもしれない。こうなったら、もう1人のコーエンも「The Bass Player」という名のアルバムを出してくれると笑うが、別に笑いを追求してる人たちでもないのでそれは無理か。で、この作品。他にあまり類を見ないトランペット・トリオ。ブラッド・メルドー・トリオでも鋭い演奏を聴かせるジェフ・バラードとベースのジョン・サリヴァンと共に繰り広げるインプロの応酬が実にスリリング。現代ジャズ・トランペットの堂々たる名盤。[2003 Fresh Sound Records]

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056.Helge Lien Trio『Hello Troll』

2008121200410000.jpg前作『TO THE LITTLE RADIO』を聴いて気に入ったノルウェーのヘルゲ・リエン・トリオ。前回はスタンダード集(とは言っても日本のレーベルにありがちな売れ線を狙ったベタな選曲ではなく、どちらかといえばキースジャレットのスタンダード選びの考え方に近いかも)だったが、今回は全編オリジナル曲。このトリオならではの絶妙なバランスで展開されるインタープレイ。北欧らしいリリカルな演奏の中にピンと張り詰めたスリリングさが潜んでいて、まさに森林の中に漂う空気のように、どこか緊張感があるのだ。

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