ヒップホップなどの融合でジャズを進化させようと意気込んでる感の強かった前作までのスコットとはまた違った顔を見せた本作。地に足ついたワンホーン・クインテット。メンバーは前作同様、ギターのマシュー・スティーブンスとドラムのジャマイア・ウィリアムス(グラスパーのバックでも叩いてたけど、この辺りが繋がっているんだなぁ、やっぱり)。曲のモチーフには人種的、政治的なテーマがあるようだが、個人的には、作り手は作品をゼロから生み出す場合には強い衝動というか動機が必要でそれが今作はたまたまそこにあったのかというぐらいの解釈。聴く側は作り手のモチーフに縛られる必要はないわけだし、純粋に「今」のジャズ作品として興味深く聴いた。ただ、メッセージ性が強いせいか、グループとしての世界観は以前よりもぐっと引き締まった。