カート・ローゼンウィンケルのスタンダード・トリオ。スタンダードを演るからといってもいわゆる日本の某レーベルみたいなことになってる訳ではなく、勿論、「ベサメムーチョ」も入ってないし、ジャケットもご覧の通り、色っぽさの欠片もない。ビル・フリーゼルに見出され、ポール・モチアンのバンドに参加したのは彼の強運で、見つけた人が人なら今頃、オーディオ用に音をデフォルメされ、媚びた演奏でご機嫌を伺うジャズ芸者になってたかもしれない。人生、誰と出会うか、だ。内容は言わずもがな。ギター・トリオなので前作のライブ盤『THE REMEDY』以上に、カートの繊細なギター演奏が堪能出来る。今、個人的にも注目してるエリック・ハーランドがドラム、ベースはブランフォード・マルサリスとも共演するエリック・レビス。必聴盤。