プエルトリコ人のアルト・サックス奏者、ミゲル・ゼノン。あのブランフォード・マルサリスが父親のエリスと共に2002年に立ち上げたレーベル「マルサリス・ミュージック」からリリースされた第二弾。進化を止めた4ビートフェチ爺が嫌いそうな変拍子のリズムと、各メンバーの複雑なインプロのアンサンブルが緊張感を生み、ぐいぐい引き込まれてしまう。ゼノンの真摯な演奏に加え、メセニーグループでお馴染みのドラマー、アントニオ・サンチェスも素晴らしい演奏を聴かせてくれている(この人のリーダー作『Migration』は愛聴盤だが、やっぱり個人的にこのドラマーが好みなのだ)。これは2005年リリースだが、新譜が待ち遠しい。