小川隆夫氏の『必聴!JAZZ101〜演奏の舞台裏をジャズマンに聞く』が面白い。有名ジャズミュージシャンたちが自身の作品について語った貴重な裏話の数々。どれも歴史的名盤ばかりなので実に興味深い。ジャズマンと広く交流のある小川氏しか出来ない偉業(己の主観を押し付けるだけの保守的老人のジャズガイド本と比べるとその価値は雲泥の差)だ。時々これを読みながら過去の名盤を引っ張り出して聴き直しているのだが、このタル・ファーロウ『スウィンギング・ギター』はおそらく十数年ぶりに聴いた。こんなに素晴らしいアルバムだったとは。いや、初めて聴いた当時も同じように思っていたのだ。けれど忘れてしまっていた。勿体ない。パーカッシプで、スウィンギーな超絶ギターテク。残念ながらそんな天才は数える程度しかリーダー作を残していない。ま、ジャズガイド本同様、数多く出せばいいってもんじゃないんだけど。ジャズギターの必聴盤。1957年録音。