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068.Gretchen Parlato『Gretchen Parlato』

P1110001.jpgあまり、ボサノバは好んで聴く方ではない。ナチュラルを気取ったカフェなどで流れているのは決まってボサノバだ。何かっていうと自然素材にこだわり、エコだ、ワタシらしい生き方だ、自然体で生きる、みたいなことを口にするような人たちが日曜の午後、日射しがまぶしい窓辺でハーブティーを飲みながら聴いてるのが、ボサノバだ。もの凄い偏見だけど。でも、このグレッチェン・パーラトを聴いて、そんな偏見を持っていた自分の愚かさを猛省。ボサノバを歌っているというだけでこんな逸材をスルーしていたとは、なんという過失。2004年のモンクコンペティションで優勝した新進気鋭のボーカリスト。先日、『JAZZ FOR SALE』で対談している四浦さんから「この歌手は要チェック」と薦められ、ならばとコットンクラブで初来日ライブを鑑賞。まんまとハマってしまった。マイクに声を丁寧に注ぎ込むようにして歌う彼女。聴く者を静かに興奮させる。この感じ、どこかで体験したことがあると思って記憶を探ってみたら、ブライアン・ブレイドだった。いずれも聴く者の心を鷲掴みにする卓越した技術とクールな歌心をもつ。彼女のレパートリーは幅広く、ボサノバに限らず(歌手を目指すキッカケがジョアンジルベルトだったらしい)、ビョークやショーターなどのナンバーもさらりと歌いこなす。ネットで調べてみると、彼女はパーカッションも学んでいたようで、歌いながらさりげに叩く変拍子の手拍子が印象に残った。今後、きっと追い続けることになるだろうボーカリストの1人。



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