フリージャズの奇才、エリック・ドルフィ。そのラストアルバムとなった『LAST DATE』(その中で肉声で残した「音楽は空(くう)に消え、二度と捉えることは出来ない」という言葉はジャズの本質を突いた至言)で、ピアノを務めていたのがこのミシャ・メンゲルベルク。不勉強ながら実はライナーノーツを読むまではまったくもって記憶には残っていなかった。帯の「フリージャズの巨匠が有名スタンダード曲を中心に演奏した、早過ぎた名盤」(早過ぎた、という意味が不明だが)というキャッチとジャケットに惹かれて購入。で、大当たり。コピー通り、スタンダードを独特のアプローチで演奏。所々、セロニアス・モンクを彷彿とさせるが、タッチがモンクよりも美しく。発売から12年。もっと早く出会っていたかった。[June 27,1996]