台本書きに気乗りしない時は決まってその対処法として音楽を流すことにしている。気分転換ではなく、考え方の転換。音楽を流すことにより「台本書きを強いられている」のではなく「音楽を聴いてる傍ら手持ちぶさたなので台本を書いている」と思い込むのだ。そうすると気分が楽になり、意外と苦にはならなくなる。ただ、弊害もある。通常よりもはるかに時間がかかることだ。本日もなかなか台本書きが進まないので、久々にこのジョシュアレッドマンの一枚を取り出して流し始めたのだが、途中から台本そっちのけで音楽に集中してしまった。ソニーロリンズがはじめたサックストリオ編成(サックス+ベース+ドラム)で作られた傑作。曲ごとにメンバーが異なる贅沢盤。ベースにはラリー・グレナディアやクリスチャン・マクブライド、そしてドラムにはブライアン・ブレイドなどのテクニシャンたちを迎えての変則トリオ。ロリンズをはじめ、サックスの巨人たちに敬意を払い、伝統を受け継ぎながらもその型を破る演奏の数々に否が応でも耳と時間が奪われてしまう。だから、急ぎの仕事の時には絶対に流しちゃいけない一枚。勿論、大幅に締め切りを破ってしまった。