今日とジャズ

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040.OSCAR PETERSON 『ROMANCE』

040.jpgピーターソンの場合、他にも数多く名盤は存在していて、いずれ取り上げることになるとは思うが、最初の一枚をあえてこの作品にしたのは、今は亡き彼の"肉声"が聴けるからだ。天才ピアニストが弾き語る稀少なボーカルアルバム。人柄が滲み出た優しげな歌声は、ナット・キング・コールを彷彿とさせる。いや、瓜二つ。実際、ピーターソンだと言わずに聴かせれば、殆どの人が「ナット・キング・コール」だと思うのではないか。生前、敬愛していたというナットの歌唱法にもろ影響を受けてるのだ。これがボーカリストを生業としているならば首を傾げるが、天才ピアニストの歌声だと思うとむしろ微笑ましい。聴いているとついマイクから離れてしまい、歌声が遠くなることが何箇所かあり(特に1曲目「I'M GLAD THERE IS YOU」と7曲目「SPRING IS HERE」)、その辺りに、不慣れなボーカルものを録っている様子が伺えて微笑ましいし、すぐにマイクに近づいて声が大きくなる感じもさらに微笑ましい。全編を通して素晴らしいボーカルアルバムに仕上がっているが、中でも個人的なフェバリットソング「THESE FOOLISH THING」には、ぎゅっと胸を締め付けられる。[1952〜54年録音・Verve]



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