すべてをそっと包み込むような演奏。使い古された比喩表現だが、実際に演奏を耳にすれば、この表現が彼のトランペットの音色を言い表すのに一番しっくりくると気付くはず。実に懐の深い音。これはやはり年齢に拠るところが大きいように思う。このライブ盤が京都のブルーノートで録音されたのは、エドルイスが73歳の時。まさに枯淡の境地たる演奏だ。歴史的にも決して目立ったトランペッターではなく、作品自体も極端に少ない(というか随分前から事ある毎に探してるがこれ以外に見付からない)が、この一枚だけで個人的には忘れ得ぬトランペッターとなった。生涯の愛聴盤。[1999年録音・blue note]