ジャズを聴いてみたいが何から聴いていいか判らない、という話をよく聞く。とかくそんな人はジャズ名盤ガイド的なものを購入し、歴史的名盤ばかりを追い求めることになるのだが、実はその呪縛から解き放たれた時こそ、本当にジャズの面白さ、楽しさに気づき始めるのだ。個人的には初心者にこそ、こんなアルバムを薦めたい。名盤ガイドには載らない類の大名盤。縦横無尽に歌う豪快なテナーマン、ダニー・モス。このアルバムの一番の聴きどころはカルテットのフロントに迎えられたトロンボーン、ロイ・ウィリアムスとのソロの応酬だ。バッキングもノリがイイ。ジャケットもカッコイイ。"名盤"はやはりジャケットにもその好内容が顕れるのだ。