11年にも及ぶ沈黙から昨年『Musical Moments/楽興の時』で復帰した大西順子だったが、これが完全復帰と呼ぶに相応しい作品だ。レコード会社もEMIからユニバーサルに移籍、ジャケ写はなんと予想だにしなかった蜷川実花を起用!この気概はただ事じゃない。完全復帰宣言である。オフィシャルサイトも出来、ブログまで用意されているなんて、完全復帰の証拠。サイドメンにも、ジェーム・スカーター、ニコラス・ペイトンなど蒼々たる面子が並び、さらにはレジナルド・ヴィールとロドニー・ウィテカーのダブルベースの曲も!完全復帰しないとなかなかこの面子とやり合おうと思わないのではないか。混沌とした茂みを掻き分けて密林を突き進むと実は意外にも区画整理されてることに気付いて驚いたといった感じの作品。こんな興奮した作品は久々。もうスゴすぎて完全復帰の何者でもないことを確信。続けざまに3回聴き返してしまった。完全復帰、バンザイ。
締め切り仕事がない日曜日の午後はビッグバンドが聴きたくなる。大音量で聴いてこそのビッグバンド。絞った音ではせっかくの大編成がリアルに感じられない。日曜日の昼過ぎなら少しぐらい大きな音を響かせたとしても近隣の人たちは大らかな気持ちで許してくれるだろう、という勝手な思い込みでその時間帯に大音量でビッグバンドものを聴くようになり、それがいつの間にか「日曜日の午後にはビッグバンド」という条件反射が出来てしまった。そんな訳でこの日曜日に聴いた新譜がコレ。FSNTからリリースされたスペインのバンド。キレ味のいいホーンセクションと統制のとれたアレンジ。日曜日の午後、大音量で聴くにはぴったりな王道なモダンビッグバンド。