今日とジャズ

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121〜130


130.Richard Bona『THE TEN SHADES OF BLUES』

41kOAhrW+jL.jpg「僕の80%はジャコで出来てる」と語るジャコ・パストリアス直系ベーシスト、リチャード・ボナ。ベーシストとしての才能もさることながら、個人的にはボーカリストとしての才能に強く惹かれる。カメルーン出身の彼は時に母国語(ドゥアラ語)で歌うが、この言葉の響きがアフリカに根差したリズムとマッチして実に心地いい。4年ぶりの新譜となる今作のテーマは、タイトルが意味するようにいろんな土地の音楽に溶け込む「BLUES」らしい。このところ多くのミュージシャンたちにルーツ回帰的な現象が起きているが、これはボナが取り組んだ新たなカタチのルーツ回帰で、ワールドミュージック的色合いのある一枚。そういえば、30年前ぐらいに残酷な黒人差別を真正面から描いた『ルーツ』という衝撃的な海外ドラマがあった。あの時代にはオバマが大統領に就任するなんて悪い冗談にしか聞こえなかったはず。ま、このアルバムとはまったくもって関係ないんだけど。

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129.ANDREA LOMBARDINI trio『ALT88』

jazzyell-jp_2108.jpegこのトリオについてはまったくの無知だった。2006年結成のユニットらしいが、なんと言っても、ピアニストのレオ・ジェノべーゼ(これまた初聴き)に思いっきりハマった。勿論、リーダーのアンドレア・ロンバルディーニ(b)のアレンジがこのユニットの重要な要素だとは判っていながらもピアノの音に琴線を震わされる。なんとなく眼鏡が印象的な写真が気になってジャケ買いしたが、大正解。自分が眼鏡をかけてなかったらきっとこのタイミングでは出会っていなかった。何が功を奏するか判らない。

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128.山中千尋『Runnin' Wild』

6136mowetiL._SL500_AA240_.jpg新譜はベニー・グッドマンのトリビュートだと知った時はそうきたかと思った。前作『Bravouge』で多彩なベクトルを見せ、そこからどの方向にこのピアノ・トリオを発展させるのかと期待していたら、あっさりと裏切られてしまった。今年はベニー・グッドマン生誕100周年だが、まさかそこを突いてくるとは。でもこの"裏切り"が彼女の魅力に違いなく、展開が読めない飄々としたステージMC同様、『Runnin' Wild』でも"意外性"が楽しい。冒険(新進)と堅実(伝統)が入り交じったアレンジも彼女ならでは。掴み所のない才女、山中千尋の新たなる一面が伺える一枚。こうなったら彼女のビッグバンドアレンジも聴きたくなった。

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127.Ben Perowsky Quartet『Esopus Opus』

Skirl011.jpgのっけからクリス・スピードの悪いカンジのサックスが唸り、ベン・ペロウスキーのドラムのけだるい音が絡みついて、そこに場違いな脳天気さでテッド・ライヒマンのアコーディオンが加わる。冒頭の一曲を試聴しただけで購入決定。全体的にアコーディオンの音色のせいか牧歌的な雰囲気を醸し出しているが、やがてアバンギャルドなうねりを見せる。NYの現代ジャズ的一枚。ただ、このデジパックがCDでありながらDVDサイズなので収納に支障が出る。ジャズに限らず時々パッケージに凝って妙なカタチのモノを作るミュージシャンがいるけど実は自己満足に過ぎない気がしているがどうだろう。

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126.Seamus Blake『Bellwether』

51NcT1ego7L.jpgこれまた待ちに待ったシーマス・ブレイクの新譜。正蔵師匠と対談をした際、師匠はシーマスが参加してる作品は全部聴くようにしてると語っていたが、個人的にも二枚組のライヴ盤『Live in Italy』ですっかりシーマスの虜(かなり遅いけど)。今作でもシャープで聡明なプレイを堪能出来る。サイドメンでは勿論、安定感あるデヴィッド・キコスキもいいが、なんと言っても2005年セロニアス・モンク・ギター・コンペティションの覇者、ラージュ・ルンドがいい。透明感のある音色がシーマスのサックスとベストマッチ。すぐにリーダー作(今んとこ全2作)をアマゾンでワンクリックしてしまった。

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