111〜120


120.The Monterey Jazz Quartet『Live At The 2007 Monterey Jazz Festival』

220.jpg先にリリースされた新譜も大傑作だったクリス・ポッター参加の作品が早くも聴けるのは嬉しい(とは言っても録音は2007年)。モンタレー・ジャズ・フェスティバルのために、ベースの重鎮デイヴ・ホランドを中心に編成されたカルテットのライヴ盤なのだが、ここでのポッターも素晴らしいの一言に尽きる。重鎮の深い懐で自由自在にやらせてもらってる感じ。ポッター以外にも、ピアノはゴンザロ・ルバルカバ、ドラムはエリック・ハーランドと垂涎のメンバー。ルバルカバはここ四、五年追いかけてなかったけど、久しぶりに聴くと硬派なタッチが刺さりまくりで最近の作品を遡って聴いてみたくなった。てか、ハーランドも相当すごい。音数が多くシャープなドラミング。最近、スティックの持ち方にはレギュラーグリップとマッチドグリップがあるのだと知ったが、ハーランドやブライアン・ブレイドなどは後者。二人とも明らかに自分好みの音だが、グリップの違いによってそんなにも音の出方が変わるものなのか。年内に出る予定のハーランドのリーダー作が俄然楽しみになった。

Comments(0)

119.大西順子『Musical Moments』

5099968636654_170.jpgブルーノート東京で大西順子トリオを観た。井上陽介(b)ジーン・ジャクソン(ds)とレコーディングメンバーでのライヴ。今から15、6年前にMt.FUJIジャズフェスティバルで彼女の演奏に衝撃を受けて以来のファンで、去年、久しぶりに観た時は存在感に重みが増した気がした(勿論太ったという意味ではなく)けど、今回は角が取れて丸みを帯びた感じを受けた(これまた太ったという意味ではなく)。つまり今は変貌の過程にあるのだと思う。11年ぶりに発表された復帰第一作のこの作品もまたそう感じさせる一枚。長い長い沈黙はあの伝説のデビュー作『WOW』を聴いた時の衝撃を期待させてしまったが、7月の発売以来、二ヶ月ぶりに引っ張り出して聴いてみると過度な期待感がない分、素直に聴けた。やはり大西順子はいい。

Comments(0)

118.roberto tarenzi『DIG DEEP』

2009.png前作の『13 FLOORS』が話題になったロベルト・タレンツィの新作。1977年ミラノ生まれ。32歳か。イタリアじゃ五本の指に入る実力派などというキャッチが踊っているが、イタリア系ジャズには疎いので本当のところは判らない。でもヨーロッパものにはただ甘ったるいだけのピアノトリオも多い中、このスリリングなソロにはつい惹きつけられてしまった。有名曲のジョビン「Wave」や「Rhythm-a-Ning」「Broadway」などのアレンジも聴きどころ。ライブならではのはじけちゃいました感が楽しい。ただ、複数のライブが収録してあるため、拍手がカットアウトされたりして曲と曲の繋がりがちと雑。ま、演奏とはなんら関係ないんだけど。

Comments(0)

117.gretchen Parlato『in a dream』

6494_110886428233_110225038233_2229575_5833235_n.jpg待ちに待ったグレッチェン・パーラトの新譜が出出た!丸の内コットンクラブの初来日公演を観て以来、どれだけこの日を心待ちにしていたことか。ま、タワレコで発見するまですっかり忘れてたんだけど。前作がインディーズ盤だったのでこれがデビュー作ということになるのか。ウィスパーでありながらパーカッシプに発する独特な歌唱法は一度ハマると病み付きになる。中毒作用のある歌声。にしてもこの人のボーカルを聴くと「声」という楽器があるのだと気付かされる。他の楽器は、LIONEL LOUEKE(g)、AARON PARKS(p)、KENDRICK SCOTT(ds)とザッツ・ニューヨーク。『ゲッツ/ジルベルト』の「Doralice」が個人的にはフェバリットナンバー。この先、一体この曲を何度聴くことになるのだろうか。今日だけでも7回も繰り返して聴いてしまった。

Comments(0)

116.James Carter & John Medeski『HEAVEN ON EARTH』

51TZ7S-aGRL._SL500_AA240_.jpg凄いメンツがブルーノートNYに集結した。プロジェクトリーダーのジェームス・カーター&ジョン・メデスキーの化学反応は予想以上で、その二人にクリスチャン・マクブライド(b)、アダム・ロジャース(g)、そしてジョーイ・バロン(ds)が加わり、凄まじいファンクなジャズが展開!特にジェイムス・カーターの野蛮な咆哮は鳥肌モノ。作品によって手を抜いてるんじゃなかろうかと疑う位に平凡な吹き方をする時があるが、ここでのカーターはゴリゴリと吹きまくって圧巻。最後のラリーヤング作曲の表題曲『Heaven on Earth』ではテナーサックスをソプラノに持ち替えて狂気に満ちた演奏を聴かせ、バロンもバシバシと鋭くキメて、個人的には今作で最も興奮させれられた一曲。ライブとあってかメンツのテンションも高く熱気充満。今のNYを伝える大傑作のライブ盤!

Comments(0)