154.大西順子『LIVE AT THE VILLAGE VANGUARD』

4135021QPJL._SL500_AA240_.jpgブルーノート東京のブランフォードマルサリス、3日目。本日からレギュラーピアニストのジョーイ・カルデラッツォが加わるはずだったが、まさかのフライト遅れで急遽、昨日に引き続き、小曽根真が連日のピンチヒッター。迷った挙げ句、せっかく時間が空いて予定もなかったので見ることに。が、この判断が正しかった!なんとアンコールで客席にいた大西順子が飛び入り!まさかの夢の組み合わせ!ブランフォードとの共演が見られるとは!そんなわけで、本日のピックアップは、予期せぬライブの楽しさを享受したこともあって、大西順子のライブ盤。ドスの効いた感じの鍵盤さばきがゾクゾクとくる。ヴィレッジヴァンガードのライブ盤は「Ⅱ」もあるのでコチラもどうぞ(Amazonにリンクは貼ってませんが)。4月のライブが今から楽しみ。

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153.小曽根真 The Trio『Reborn』

M.Ozone_1.jpgブルーノート東京のブランフォード・マルサリス・カルテット、2日目。カルデラッツォの代役、本日は小曽根真。いつものようにクレバーな演奏で、そつなくブランフォードらと絡み、安心感ある穴埋め。ブランフォードも昨日同様、素晴らしい演奏を聴かせたが、聴衆の心を鷲掴みにしたのは、ドラムのジャスティン・フォークナーだった。昨日にも増して、凄まじいドラムソロを展開して鳥肌モノ。ドラム脇の席だったせいもあって残像しか見えない程のスティックさばきに目は釘付け。まだまだ力任せなドラミングではあるが、この先経験を積めば手業は自ずと増える。恐ろしいルーキーが出現したものだ。彼がブレイクするのも時間の問題だろう。という訳で、今回のピックアップは小曽根真率いるThe Trioの作品。"The Trio"とはまた大胆なネーミング。野球で言えば、背番号3をつけるようなものだが、決してそれは傲りではなく覚悟なんだろうと思う。オープニングとエンディングを飾るタイトル曲の音は意味深な響き。ピアノトリオに真摯に向かい合った一枚。ドラえもんのテーマをジャズ化した一曲も収録。どうでもいいことだが、おそらく世界初。

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152.片倉真由子『inspiration』

51dJ84ssHCL._SL500_AA240_.jpgブランフォード・マルサリスのカルテットをブルーノート東京で観てきた。2006年以来、3年半ぶりの来日。自分的には前回公演を惜しくも見逃しているので実は初の生ブランフォード。曲によってテナーとソプラノを吹き分け、剛健さと繊細さの両面で魅了、特にソプラノの響きが心に沁みた。今、ブランフォードはソプラノに気持ちが傾いてるに違いない。ところで今回、レギュラーピアニストであるジョーイ・カルデラッツォの来日が遅れ、本日は08年のモンクコンペティション・ファイナリストの片倉真由子が急遽、代役を務め、きっちりとカルデラッツォの穴を埋めていた。特にカルデラッツォが作曲した叙情的な美曲「The Blossom of Parting」をどう料理するのか興味深く見守ったが、必要以上に日和ることなく片倉なりのソロを全うしていて感服。また、新たにジェフ・ワッツの後任として加わったという若干18歳(!)のジャスティン・フォークナーの体当たりの演奏にも驚いた。そのエネルギッシュさに力尽くでやられた感じだ。まだ現役のバークレーの学生らしいが、今後、どう変化していくか楽しみな逸材。アンコールではサプライズゲストとして客席から多田誠司が登場。どういう繋がりがあるのかは不明。あ、今回ピックアップしたアルバムは、そんなブランフォード・マルサリス・カルテットのピアニストという大役を担った片倉真由子のファーストアルバム。20代とは思えぬ確固たるタッチにホンモノを感じる。安心して聴ける名盤だ。

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151.DEE DEE BRIDGEWATER『ELEANORA FAGAN TO BILLIE WITH LOVE FROM』

376.jpgどう受け取ればいいのか。いや、内容ではなくこのインパクトあるジャケット写真を。決して笑わせようという意図はないに違いないが、どう見てもこれじゃあ、金粉ショーだ。撮影意図が知りたい(勿論、中年の性欲にさりげなく訴えかけるよな意図が見え見えのエロジャケよりは好感を持っている)。それはそうと今回はビリーホリディ・トリビュート。ジャズシンガーならば、誰もが及び腰になってしまいそうなテーマで、ついビリーホリディが辿った背景や残した功績を慮ってどこか重くなりがち(あるいは消化しきれずモチーフが曖昧なままの場合も)だが、ディーディーはそんな偉大な天才シンガーに飲まれることなく完全に彼女のナンバーを自分のものとしていて脱帽だ(ジャケ写にかけた訳ではない)。やはり舞台で本人役を演じた経験[1986年と87年、ロンドン&パリで上演された自伝劇『Lady Day』]も多少なりとも影響があるはず。理解の深さがこの作品のビジョンに繫がってるのだ、きっと。タイトルは本名「エリノラ・フェイガン・ゴフ」から。こんな力強いレ"ディディ"集は初めてだ。ホント、脱帽

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150.CHRIS JARRETT 『FOUR FREE』

1266649174.jpegキース・ジャレットの弟というだけでやりづらいだろうなぁ、と要らぬ心配をしてしまうが、兄弟だけあって顔もそっくり。だが、取り組んでいるのは、似ても似つかないノイズ系フリージャズなど実験性に富んだアグレッシブなジャズ。が、捉え方を変えれば、方法論は違えど兄のキース同様、イマジネーションの極みに挑んでいると言えなくもない。ブレッカー、マルサリス、ストリックランドなどジャズ界には兄弟が多いが、同じ楽器を演ってるのはあまりいない。幸か、不幸か。今のところ、ちょっと不幸か。こうなったら兄弟で連弾作品を出して貰いたい。チックコリアと上原ひろみみたいなデュオとか。顔も似てるから話題性十分なのに。ピアノ界のタッチ。ピアノタッチ。タッチがマイナーか。

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